(igf2021:366) Re: [Ext] Re: ccTLD追加について was: Re: Re: 新メンバーの方々へ

Sei_Honda
2022年 2月 24日 (木) 00:08:46 JST


小畑さんも前村さんも積極的な返信をくださるので、根底では通じ合っているものと信じていますが、いくつか修正をば

以下サイトの通り示されているようにISO3166が定義する国名は、国連統計局の情報がベースであると。
そういう意味で、国別ドメインは国連機関に依存してるきらいがあると私は思ったわけです(これは主観)

小畑さんも前村さんも仰るように、一定の縛りや共通認識または前提条件は必要だし、
全く無秩序な仮想空間になっていいとも思いません。

ただ、インターネット空間が軍事技術の転用から学術目的で発展して、ここまで商業ベースで成功して
社会インフラになってしまった今,
改めて原点に立ち戻り、政治紛争や国家の思想とも分離した人類共通の仮想空間(第三世界?)であることによって、
人間の叡智が、現行法規や色々なしがらみに束縛されない自由な発想で
エポックメイキングなコペルニクス的な何かを生み出すことを期待するのは夢があるものだと思うのです。

インターネットは誰のものかと問いましたが、みんなの共有資産であり、
(区分所有されているのではなく)誰のものでもない
とも言えるのかもしれません。

何やら哲学的な言説となってしまいすみません。
新しい国家承認の話からだいぶ広がってしまいましたが、とても重要なトピックだと思い返信を重ねさせていただきました。

本田


https://www.iso.org/iso-3166-country-codes.html

The purpose of ISO 3166 is to define internationally recognized codes of
letters and/or numbers that we can use when we refer to countries and their
subdivisions. However, it does not define the names of countries – this
information comes from United Nations sources (Terminology Bulletin Country
Names and the Country and Region Codes for Statistical Use maintained by
the United Nations Statistics Divisions).


2022年2月23日(水) 23:39 小畑 至弘 <yoshihiro.obata @ iot-ex.co.jp>:

> 本田さん、前村さん、
>
> 私は1990年代前半にITUとISO/IECの合同標準化会議にずっと参加していましたが、ISOはITUとは違って国連とは関係の無い団体ですね。国連機関どころかどこの国とも関係なく、ISO
>
> is an independent, non-governmental international organization with a
> membership of 167 national standards
>
> bodiesです。同様にISOの日本のメンバーであるJISも日本国政府とは関係無いですね。よって、そもそもISOが人類のものなので、国別ドメイン名は当然人類のものですね。
> ところで、インターネットが誰のものかと言うのは、「もの」と言うのが資産、知的財産、サービス、文化等の色々な解釈があるので、哲学的な議論ですね。また、通信という大きな括りで縛ると、各国にはそれなりの規制やcode
>
> of
>
> conductが合って、何をやっても良いと言うものでも無いと思います。また、国際法で縛られない限り、他国が通信において何をしても、法的なアクションを取ることは現実的には出来ないですね。
>
> 小畑
> On 2022/02/23 23:03, MAEMURA Akinori wrote:
> > 本田さん、皆さん、
> >
> >
> >> 一部の考えとして、「インターネットガバナンスが国連(国家)主導になるのはよろしくない」という意見がありますが
> >>
> >> とにかく国別ドメイン名は国連機関の情報をソースとしているということですね。
> >>
> >>
> > このセンテンスはとても重要だと思います。
> >
> > 「国別ドメイン名は国連機関の情報をソースとしている」ですが、その通りですね。
> >
> > ccTLDを root DNSに設定する役目をIANA/ICANNが担っていますが、
> > 何をCCとするかは完全にISOに委ねている、という仕立てです。
> >
> > 「何をCCとするか」つまり「何を国、あるい国に準ずる地位に認めるか」は、
> > ICANNを始めとする技術コミュミティが検討するべきものではない、
> > ということだと思います。私はこの立場を、とても適切だと思うところです。
> >
> > IGFの精神はWSISチュニスアジェンダに書き出されていますが、
> > IGFは対話の場。拘束力のあることは何も決めない。
> > 対話で理解を深めて、ステークホルダー各自の権能に従って、
> > 対話の成果を実装する、ということだと思います。
> >
> > これが僕には、時間を経るにつけ極めて重要なポイントだと思うに至っています。
> >
> >
> > 例えば、この活発化チームでいろいろと検討していますが、
> > この場は、なにか拘束力があることを決められないのです。
> > (自分たち自身を縛ることは決めていますけどね)
> >
> > IGFが標榜するように、この場も、
> > 対話の成果が何かに反映されるのは
> > 各ステークホルダーの権能に委ねています。
> >
> > インターネットは人類みんなのものに違いありませんが、
> > それを包括するルールがない、
> > インターネットをいろいろな角度から変えていくのは、
> > ステークホルダーの権能に委ねられている、ということです。
> >
> > 長々書いてしまい失礼しました。
> > この線上で、もっともっと議論が深まっていけばよいなと思っているところです。
> >
> >
> >
> > 前村
> >
> >
> > On 2022/02/23 19:34, Sei_Honda wrote:
> >> 大橋さん、お久しぶりです。
> >> IANAからの正式回答を共有くださりありがとうございます。
> >>
> >> 山崎さん、上村先生ご認識の通り、ISOを参照しているとのこと確認できました。
> >>
> >>
> >>
> >> 一部の考えとして、「インターネットガバナンスが国連(国家)主導になるのはよろしくない」という意見がありますが
> >>
> >> とにかく国別ドメイン名は国連機関の情報をソースとしているということですね。
> >>
> >>
> >> 政治や思想と距離を置くためにやむを得ないかもしれませんが、高いレベルの論議として
> >>
> >> インターネットガバナンスは誰のものか
> >> という議論はあって然るべしとも思っています。
> >>
> >> 個人的には「インターネットは人類みんなのもの」だと考えます。
> >> 以上です。
> >>
> >> 本田
> >>
> >> 2022年2月23日(水) 18:57 Yumi Ohashi <yumi.ohashi @ icann.org>:
> >>
> >>     横澤さま、みなさま
> >>
> >>     IANAに照会したところ、以下の回答が来ました。
> >>
> >>     "Delegating or transferring ccTLDs is processed by IANA. However,
> >> IANA
> >>     does not decide what is and what is not a country or territory.
> >> Its policy
> >>     is to create new ccTLDs when a country/territory is listed on the
> >> ISO
> >>     3166-1 standard. This standard is maintained by the ISO 3166
> >> Maintenance
> >>     Agency, and normally changes are only made based on information
> >> from the
> >>     United Nations Headquarters."
> >>
> >>     ご参考までに。
> >>     よろしくお願いいたします。
> >>
> >>     ICANN ジャパン・リエゾン
> >>     大橋由美
> >>     ________________________________________
> >>     From: igf2021 <igf2021-bounces @ japanigf.jp> on behalf of masanobu
> >> katoh
> >>     <mkatoh @ katohs.com>
> >>     Sent: Wednesday, February 23, 2022 10:23 AM
> >>     To: igf2021 @ japanigf.jp
> >>     Subject: [Ext] (igf2021:360) Re:        ccTLD追加について was: Re:
> >> Re:
> >>     新メンバーの方々へ
> >>
> >>     前村さん
> >>     皆さん
> >>
> >>
> >> ICANNはできるだけ機械的、技術的に作業し、非政治的になるように努力して来たと思います。
> >>
> >>
> 初期のICANNミーティングで、モルドバ共和国の人(確か弁護士?)がどこかの会議に出れず締め出されたとか、騒ぎがあったのを思い出しました。モルドバという名前もその時始めて知りました。
> >>
> >>     加藤幹之
> >>     ---------------------------------------
> >>     Masanobu Katoh
> >>     Mail: mkatoh @ katohs.com
> >>     Mobile: (81) 90-7830-7579
> >>             (81) 80-5170-8667
> >>
> >>     From: igf2021 <igf2021-bounces+mkatoh=katohs.com @ japanigf.jp> On
> >> Behalf Of
> >>     Makoto Yokozawa(spa)
> >>     Sent: Tuesday, February 22, 2022 7:23 PM
> >>     To: igf2021 @ japanigf.jp
> >>     Subject: (igf2021:359) Re: ccTLD追加について was: Re: Re:
> >> 新メンバーの方々へ
> >>
> >>     上村先生、本田様、山崎様、前村様、
> >>
> >>     ここまでありがとうございます。
> >>
> >> 不勉強もあり、ふと興味を持ったものでお尋ねしましたが、ウクライナ情勢と同様、あるいはそれ以上に不透明ですね。
> >>
> >>
> >>
> >> 意図を持って一悶着起こす分子が現れると途端に難しい議論になるのかと思いました。他のデジタル関係の政策議論は
> >>
> >> 良くも悪くもだいぶ「粘性」が高く、かなり大きなインパクトのある事件でないと、なかなか議論の流れをいっぺんに変えることはありません。
> >>
> >>
> >>
> インターネットガバナンス議論は今回この理由で乱気流になることはないのかもしれませんが、結構粘性が低くある意味素直な反応を示す傾向があるという印象です。
> >>
> >>     またどうぞよろしくお願いいたします。
> >>
> >>     ------------
> >>     Dr. Mac Yokozawa http://yokozawa.mois.asia/ [yokozawa.mois.asia
> >> <http://yokozawa.mois.asia>]<
> https://urldefense.com/v3/__http://yokozawa.mois.asia/__;!!PtGJab4!s7CmY4_c457Wtu9LyF9sOPGYgXohG5gpO64sAAJlN64PjQR5lADJXO0XqQSIsYI2HeU0S4I$
> >
> >>
> >>
> >>     On Tue, Feb 22, 2022 at 2:04 PM Sei_Honda
> >>     <seihonda @ gmail.com<mailto:seihonda @ gmail.com>> wrote:
> >>
> >> 余談ですが、gmailから見ると、日本語+トップドメインが一続きの日本語ドメインにされてしまって面白かったです。
> >>
> >>
> >>     ドメイン名は国家の象徴?にもなってるので扱いが難しいですよね。
> >>     ジョージアとか最近できた国はどうなっているのかな?
> >>     ドメイン名にもガバナンスルールが垣間見えて興味深いですね。
> >>
> >>     本田
> >>
> >>     2022年2月22日(火) 13:56 Shin Yamasaki
> >>     <yamasaki @ nic.ad.jp<mailto:yamasaki @ nic.ad.jp>>:
> >>     政治的な論争を避けるためでしょうか、
> >>
> >>     >  ccTLDは、
> >>
> >> ISO(国際標準化機構)のISO3166で規定されている2文字の国コードを原則として使用しています。
> >>
> >>
> >>     https://www.nic.ad.jp/ja/dom/types.html [nic.ad.jp
> >> <http://nic.ad.jp>]<
> https://urldefense.com/v3/__https://www.nic.ad.jp/ja/dom/types.html__;!!PtGJab4!s7CmY4_c457Wtu9LyF9sOPGYgXohG5gpO64sAAJlN64PjQR5lADJXO0XqQSIsYI2LwMmWew$
> >
> >>
> >>     ということだと思いますが、ISO
> >>     3166のサイトには特に該当するようなものは見当たりませんでした。
> >>     https://www.iso.org/obp/ui/#search/code/ [iso.org
> >> <http://iso.org>]<
> https://urldefense.com/v3/__https://www.iso.org/obp/ui/*search/code/__;Iw!!PtGJab4!s7CmY4_c457Wtu9LyF9sOPGYgXohG5gpO64sAAJlN64PjQR5lADJXO0XqQSIsYI2MAKCQAQ$
> >
> >>
> >>     台湾はISO
> >>     3166の表に存在しますね。欧州連合に対応する.eu
> <http://xn--88j9a1fp56nglihycd0ex44ax89e.eu>
> >>     <http://xn--88j9a1fp56nglihycd0ex44ax89e.eu> [欧州連合に対応する.eu
> <http://xn--88j9a1fp56nglihycd0ex44ax89e.eu>
> >> <http://xn--88j9a1fp56nglihycd0ex44ax89e.eu>]<
> https://urldefense.com/v3/__http://**Z.eu__;5qyn5bee6YCj5ZCI44Gr5a--5b-c44GZ44KL!!PtGJab4!s7CmY4_c457Wtu9LyF9sOPGYgXohG5gpO64sAAJlN64PjQR5lADJXO0XqQSIsYI2q-UYIXE$
> >というccTLDはありますが、この中には見当たらないので、例外ということになりますかね。
> >>
> >>
> 全くの私見ですが、仮に独立して軌道に乗ったとしても、そんなにすぐにはccTLDを追加ということにはならないのではないでしょうか。ロシアとジョージア(グルジア)が戦争した2008年頃に立場によっては独立したとされる、アブハジアや南オセチアのccTLDというのは見当たらないようですし。
> >>
> >>     山崎
> >>
> >>
> >>     From: Makoto Yokozawa(spa)
> >> <m-yokozawa @ spa.nifty.com<mailto:m-yokozawa @ spa.nifty.com>>
> >>     Subject: (igf2021:354) Re: 新メンバーの方々へ
> >>     Date: 2022/02/22 Tue 12:46 +0900
> >>
> >>
> >>     > 横澤です。
> >>     >
> >>     > お世話になっています。
> >>     >
> >> このメールリストでお聞きするのが適当かどうか自信がなく、筋違いでした
> >>     > らすみません。
> >>     > 今朝某所での会合で聞き忘れたもので。
> >>     >
> >>     > どこの国でもトップニュースはウクライナからの2カ国独立をロシアが承認
> >>
> >>     > したとの
> >>     >
> >> ニュースだと思いますが、今のところノン2カ国は(日本のWikipediaによる
> >>     > と)CCTLD
> >>     > を持っていないようです。ウクライナの.ua <http://xn--u9jwff0b6iqh.ua>
> >> <http://xn--u9jwff0b6iqh.ua>
> >>     [ウクライナの.ua <http://xn--u9jwff0b6iqh.ua>
> >> <http://xn--u9jwff0b6iqh.ua>]<
> https://urldefense.com/v3/__http://**Q.ua__;44Km44Kv44Op44Kk44OK44Gu!!PtGJab4!s7CmY4_c457Wtu9LyF9sOPGYgXohG5gpO64sAAJlN64PjQR5lADJXO0XqQSIsYI2GcbNHrs$
> >
> >>     <http://xn--u9jwff0b6iqh.ua [ウクライナの.ua <http://xn--u9jwff0b6iqh.ua>
> >> <http://xn--u9jwff0b6iqh.ua>]<
> https://urldefense.com/v3/__http://**Q.ua__;44Km44Kv44Op44Kk44OK44Gu!!PtGJab4!s7CmY4_c457Wtu9LyF9sOPGYgXohG5gpO64sAAJlN64PjQR5lADJXO0XqQSIsYI2GcbNHrs$
> >>
> >>     > を使っているのか、.ruを使うグループと
> >>     > 共存なのかわかりませんが。
> >>     >
> >>     > 今後、国として部分的に承認する動きとしない動きが進む中で、一方は2カ
> >>
> >>     > 国のCCTLD
> >>     >
> >> を作り上げて運用「したい」という流れになるのでしょうか?もしそうなっ
> >>     > た場合、身近
> >>     > なところは.tw <http://xn--28jybfw3m.tw> <http://xn--28jybfw3m.tw> [
> なところは.tw <http://xn--28jybfw3m.tw>
> >> <http://xn--28jybfw3m.tw>]<
> https://urldefense.com/v3/__http://**N.tw__;44Gq44Go44GT44KN44Gv!!PtGJab4!s7CmY4_c457Wtu9LyF9sOPGYgXohG5gpO64sAAJlN64PjQR5lADJXO0XqQSIsYI2WG4XjnU$
> >
> >>     <http://xn--28jybfw3m.tw [なところは.tw <http://xn--28jybfw3m.tw>
> >> <http://xn--28jybfw3m.tw>]<
> https://urldefense.com/v3/__http://**N.tw__;44Gq44Go44GT44KN44Gv!!PtGJab4!s7CmY4_c457Wtu9LyF9sOPGYgXohG5gpO64sAAJlN64PjQR5lADJXO0XqQSIsYI2WG4XjnU$
> >>が微妙かもしれませんが、とり
> >>     > あえずICANN等では対立を避けてすんなり
> >>     > どちらかに決まるような感じでしょうか?
> >>     >
> >>     >
> >> これがきっかけで、今まで避けていた分断化や対立構造が再燃するようなこ
> >>     > とになるか
> >>     >
> >> どうか。将来いくつかのシナリオがあるのだとすれば日本はどう動きますかね?
> >>     >
> >>     >
> >> インターネットガバナンスの話題が時事問題に直結している(してないかも
> >>     > しれないですが)
> >>     > という話が杞憂かどうか、ご教示いただきたく、失礼しました。
> >>     >
> >>     > ------------
> >>     > Dr. Mac Yokozawa http://yokozawa.mois.asia/ [yokozawa.mois.asia
> >> <http://yokozawa.mois.asia>]<
> https://urldefense.com/v3/__http://yokozawa.mois.asia/__;!!PtGJab4!s7CmY4_c457Wtu9LyF9sOPGYgXohG5gpO64sAAJlN64PjQR5lADJXO0XqQSIsYI2HeU0S4I$
> >
> >>     <http://yokozawa.mois.asia/ [yokozawa.mois.asia
> >> <http://yokozawa.mois.asia>]<
> https://urldefense.com/v3/__http://yokozawa.mois.asia/__;!!PtGJab4!s7CmY4_c457Wtu9LyF9sOPGYgXohG5gpO64sAAJlN64PjQR5lADJXO0XqQSIsYI2HeU0S4I$
> >>
> >>     --
> >>
> >>     Regards,
> >>     Sei Honda
> >>
> >> --
> >>
> >> Regards,
> >> Sei Honda
>
> --

Regards,
Sei Honda

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