(igf2021:768) Re: 第20回活発化チーム会合で決まったことおよび宿題

Keisuke Kamimura
2022年 6月 23日 (木) 15:28:33 JST


上村です。

「国内のインターネットガバナンスを議論する場」の話を趣意書に入れるとなると、かなり大ごとになるのは分かりますし、刺激的になりすぎるかもしれません。

そういう意味では、この件を脇に置いておくほうがよい、という意見に強く抗おうとは思いません。ただ、その場合、わたくしは、あの話はどこで拾うのか、そもそも拾うつもりがあるのか、という疑問を素朴に抱きます。

> ・我々が目指すインターネットガバナンス全体の領域はどんどん横に上に膨
>   らんでおり、当該委員会が対象としたことは、全体から見るとより小さな
>   部分となってきている。大きな範囲のマルチステークホルダーを巻き込ん
>   だ組織作りを考えるとき、小さな個別部分を強く明示するのは得策でない。
> ・これから作る組織が提供する場は、当該委員会のサブジェクトマターで
>   あった分野も扱える建付けになる
> ・「当該委員会答申をカバーする議論の場は他の広い分野もカバーできます」
>   よりも「できた場が、結果として当該委員会答申もカバーすることになり
>   ます」という説明の方がしっくりくる

堀田さんの最後のポイントについては、まったく同感です。ただ、「国内のインターネットガバナンスを議論する場」は「個別部分」そのものではなく、「個別部分」をきっかけにして大きな枠組みを作ろうという話であったはずですなので、この点については、理解の違いがあるかもしれないと思いました。

もっとも、わたくしが、一連の活発化チームの話にお付き合いしているのは、それが、「国内のインターネットガバナンスを議論する場」と直接関わるものになるのだろうと思っていたところも大きいので、それが勘違いであるとするなら、わたくしは今まで見当違いのことを言っていたのかもしれません。

/kk


On 2022/06/22 18:45, HiroHOTTA wrote:
> 山崎さん、
> 
> 早速メモを流しくていただき、ありがとうございます。
> 
> 
> 皆さん、
> 
>> 上村氏より、2014年のドメイン名政策委員会の結論の1つとして、例え
>> ばJPNICが主体となって国内のインターネットガバナンスを議論する場
>> を作る、となっているので、それとの連続性を考慮すべき、JPNICが打
>> ち返さないのであれば他が打ち返してもよい、ということにもなりかね
>> ない、主意書に入れた方がよいのではないか、というコメントがあった。
>>
>> 立石氏より、「国内のインターネットガバナンスを議論する場」のため
>> 話が止まってしまうのであれば、現状の時間のなさを考慮すると本件は
>> 脇に置いておいてもよいのではないか、というコメントがあった。
> 
> この部分については、私も立石さんがおっしゃったのと同じく、ドメイン名
> 政策委員会のことに触れない方がうまくいくのではという感覚を持ちました。
> その背景は、次のあたりです。
> ・我々が目指すインターネットガバナンス全体の領域はどんどん横に上に膨
>   らんでおり、当該委員会が対象としたことは、全体から見るとより小さな
>   部分となってきている。大きな範囲のマルチステークホルダーを巻き込ん
>   だ組織作りを考えるとき、小さな個別部分を強く明示するのは得策でない。
> ・これから作る組織が提供する場は、当該委員会のサブジェクトマターで
>   あった分野も扱える建付けになる
> ・「当該委員会答申をカバーする議論の場は他の広い分野もカバーできます」
>   よりも「できた場が、結果として当該委員会答申もカバーすることになり
>   ます」という説明の方がしっくりくる
> 
> 堀田博文
> 
> 
> 
> On Tue, 21 Jun 2022 17:43:36 +0900
> Shin Yamasaki <yamasaki @ nic.ad.jp> wrote:
>>
>> 皆様
>>
>> 昨日の第20回活発化チーム会合で決まったことの一覧です。
>> 内容をご確認ください。
>>
>> 山崎
>>
>> --------------------------------------------------
>> 日時: 2022年6月20日(月)17:00-18:17
>> 参加者(五十音順・敬称略):計16名
>> Aoki	Kuninori
>> 小畑	至弘
>> 加藤	幹之(司会進行)
>> 上村	圭介
>> 河内	淳子
>> 佐々木	雅人
>> 柴田	輝之
>> Suga	Yuji
>> 高松	百合
>> 立石	聡明
>> 浜田	忠久
>> 堀田	博文
>> 前村	昌紀
>> 森口	友里
>> 森下	大
>> 山崎	信(議事録作成)
>>
>> 場所:    オンライン開催
>>
>> 資料:
>>   1. プログラム委員会からの進捗報告 https://docs.google.com/document/d/1HYJMkpvcapfuYR9ju2IDJOWW5VAxRMXouQIElf9P1lA/edit?usp=sharing
>>      2. ユース活動案
>> https://docs.google.com/document/d/1PDUXEraynGEtnXdrk7AH6YUlk0EO4zMg0aEqxskI4cc/edit?usp=sharing
>>
>> アジェンダ:
>> 1. 本日の打合せの目的確認
>>    - IGF2023ホストである日本政府としての準備状況の進捗報告および共有
>>    - MAG会合の報告および共有
>>    - 2022 秋イベント(日本インターネットガバナンスフォーラム2022
>>      ?IGF2023 日本開催を見据えて)およびプログラム委員会について
>>    - NRI組織枠組み・仕組みの素案について
>>    - ユース活動の方針提案について
>>    - チーム定例会合の運営方法について(議長/司会、運営規則を定める
>>      か、等)
>>
>> 2. 前回議論の振り返り
>> 第19回会合の概要[資料:(igf2021:741)]
>>
>> 3. 宿題の進捗確認
>> IGF 2023に向けた国内IGF活動活発化チームtodo一覧表 を参照のこと
>> https://docs.google.com/spreadsheets/d/11MbzTyh16YNaZMUSPV4sNmBIy0ZBIsxM0v5eMM0S1Sc/edit?usp=sharing
>>
>> 4. IGF2023ホスト(政府)としての検討状況報告
>>     飯田氏が海外出張中のため、スキップ
>>
>> 5. IGF MAGメンバーからの報告
>>     河内氏より、IGF 2022のセッション募集が締め切られ、計400を超えるセッションが提案され、各MAGメンバーには約40セッションが割り振られたこと、および7月にはMAG会議およびオープンコンサルテーションが開催されることなどが共有された。
>>
>> 6. 秋イベント(事前会合/本会合)およびプログラム委員会について
>>     上村氏より、資料1にて説明があり、以下の点が共有された。
>>     6.1. プログラム委員会の運営
>>          - 委員長:上村
>>          - 副委員長:堀田
>>
>>     6.2. 対象拡大後のプログラム委員会の名称:プログラム委員会
>>     6.3. プログラム委員会の担当分け:上村氏より個別に意向調査を行う
>>     6.4. イベント日時:10月27日(木)~28日(金)、両日とも15時~18時半
>>     6.5. セッション提案の募集期間:期限を2週間延長して7月10日(日)まで
>>     延長
>> →(Todo 1.) 応募促進のため、各チームメンバーが働きかけを行う
>>
>> 7. NRI組織枠組み/仕組みについて
>>  前村より、フォーラム部分と設立発起グループに任せる部分の峻別、JPNIC内での意識合わせおよび議論に集中していた旨説明があった。次に、設立発起グループへの勧誘対象についての検討状況、これにはインターネットエクスチェンジ(IX)3社と株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)への働きかけ状況が含まれるが、について共有された。
>>  加藤氏より、スケジュールについて質問があり、秋イベントまでには組織化を間に合わせたい旨前村から返事があった。加藤氏より、設立主意書案の状況について質問があり、前村より、団体の名称に異論があった点、価値が何なのか、オプションを追加したい旨返事があった。
>>  堀田氏より、JPNIC内で承認されればよいというものではなく、候補対象企業でも同様の質問があると思われるので、入ってほしい組織と話してもらうことが重要ではないか、との意見があった。
>>  上村氏より、2014年のドメイン名政策委員会の結論の1つとして、例えばJPNICが主体となって国内のインターネットガバナンスを議論する場を作る、となっているので、それとの連続性を考慮すべき、JPNICが打ち返さないのであれば他が打ち返してもよい、ということにもなりかねない、主意書に入れた方がよいのではないか、というコメントがあった。
>>  立石氏より、「国内のインターネットガバナンスを議論する場」のため話が止まってしまうのであれば、現状の時間のなさを考慮すると本件は脇に置いておいてもよいのではないか、というコメントがあった。
>>  加藤氏より、JAIPAでの検討状況について立石氏に質問があった。立石氏より、理事会においても総会においても共有され、積極的に参画する旨の会長の発言もあった旨共有された。
>>  上村氏より、総務省からは今回の動きについてどう思っているかについて説明いただければ、という発言があり、柴田氏より、飯田氏は海外出張のため不在、国内での活動活発化について検討していることは素晴らしい旨発言があった。
>>
>> →(Todo 2.) フォーラムと運営団体の分界点文書を改版(前村)
>> →(Todo 3.) 設立趣意書を改版(前村)
>> →(Todo 4.) 働きかけについて進捗あれば報告(前村)
>>
>>
>> 8. ユース活動について
>>  山崎より資料2について説明。加藤氏より、そろそろ募集要項などについても検討が必要なのではないか、というコメントがあった。
>> →(Todo 5.) 次回までに募集要項案を作成する(山崎)
>>
>> 9. チーム会合の運営
>> →(Todo 6.) 活発化チームチャーターにチェア設置について反映した案を作成する(前村)
>>
>>
>> 11. 次回会合開催日時
>>      7月11日(月) 17時-19時とする
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