(igf2021:680) Re: 未来のインターネットに関する宣言(仮訳)より
Toshiaki Tateishi
2022年 5月 6日 (金) 11:56:28 JST
佐藤様
立石@JAIPAです。
恐らく私のことではないかと思いますので、コメントいたします。
勘違いでしたら、以下無視して頂ければ幸いです。
(きっと本邦唯一ではないと思うのですが)
この授業はもともと「海賊版サイト」の問題が一体どういう内容なのかを、東北大の友人にしたところ、
学生にもわかりやすく解説してくれ、と頼まれましたので「寄附講座」という形で後期の授業で、主にオンライン形式で
行っているものです。(学部に関係なく、原則1,2年生対象。つまり高校卒業ほやほやの子たち)
昨今は学生さんで無くとも「プロバイダー」というものをご存じなく、家庭からの回線やネットワークの仕組み、
ましてDNSなど、全く縁の無い方々ですので、その辺の解説が半分。
それに日本で唯一行っているブロッキング、児童ポルノに関するものですが、これを行うことになった経緯。
また、関連する法律とその法的な整理の内容。
児童ポルノ掲載URLリストの作成・運用基準とそれを何故国では無く民間団体で行う必要があるのか、といった経緯や仕組みなどを、私自身が当事者ですので、当事者でしか分からない側面から解説しております。
このことと、海賊版サイトは何が違うのか、という比較。また、その他よく似た事例の紹介など。
その他、その時に起きた(起きている)通信に関する事件等の裏側などをお話させて頂いております。
特に「通信の秘密」に関する法律の解釈は、専門家ではありませんが「通信事業者」として非常に重いものだと理解しており
個人的には、日本における民主主義、あるいは自由主義を守る上でもっとも基本的な原則だと思っておりますので
関連する技術を解説しながら、どういった法律なりポリシーなのかを解説しております。
その上で、ガバナンスというのは「受け身」で捉えるべきではなく、日本国内でも、あるいはIGFの様な場へ出て行ってでも
主張(Advocate?)してほしいという内容でお話させて頂いているものです。
以上
toshi @ tateishi.com
Toshiaki Tateishi
2022年5月4日(水) 11:41 wanzerbusi @ yahoo.co.jp <wanzerbusi @ yahoo.co.jp>:
>
> 皆様
>
> 先日、isoc-jpメーリングリストで表題の存在を私とは別の方よりご教示いただきましたことは皆様もご承知の通りかと思います。
> さて、私めには総務省サイトより原文を読む英語力はありませんので、仮訳を拝見いたしました。
>
> 昨今の地理総合ではデジタルディバイドはさることながら、デジタル・ディビデンドを採録している検定教科用図書が1冊だけあります。(実教出版、ただし地理総合に新規参入もあってシェアが一番低い)
>
> 私には原文を訳読出来る英語力はないので、仮訳に依拠します。
> 未来のインターネットに関する宣言(仮訳)の内容は全く異論ありませんが、こと今JapanIGFで度々議論の的となるユースに響くかというと、地理総合や情報1や公共の検定教科用図書の内容と照合・突合すると、個人的には首を傾げます。
>
> このあたり、インターネットガバナンスを大学の授業に取り入れている、本邦唯一の事例(検索エンジンにおいて、シラバスから学外者でも確認できる限り)と思われる東北大学ではどのように教授していらっしゃるのでしょうかね、
> ・・・という問いに即答出来るような知の結集こそが今は一番必要だと近々の議論を見ながら感じております。
>
> 佐藤信二 @ 個人研究者 拝
>