日時:2026年7月24日(金) 18:00から20:00

形態:オンライン(ZoomによるWeb会議)

タイトル:子どもを守るためにすべてを見張る? ―オンライン年齢認証・チャット検閲と、暗号化の終わり

講師:八田 真行(駿河台大学・日本IGF運営員)

内容:
EUのChat Control案や英国Online Safety Actをはじめ、各国で児童保護を名目にした規制強化が同時多発しています。これらに共通するのは、AIによる自動判定(年齢推定、CSAM検知)を通信インフラそのものに組み込み、国家が個人の通信内容・属性の審査に介入する構造です。

今回の話では、まず年齢推定AI・コンテンツスキャニングAIの技術的精度と誤り率の実態を検証し、次にクライアントサイド・スキャニングがエンドツーエンド暗号化の設計原理と本質的に両立しない理由を技術的観点から解説します。さらに、誤検知や差別的な誤り率、対象範囲の逸脱(スコープクリープ)が発生した際の責任の所在という、法制度側が見落としがちな空白領域を指摘します。

最後に、暗号化を破壊せずに児童を守るための技術的・制度的な代替モデルを提示し、「AIに判断を委ねること」と「AIの判断に人間が責任を持ち続けること」の違いについて考えます。

参加登録:
以下のリンクからお願いします。
https://zoom.us/meeting/register/J6rTiqKZQPymTF2PH-dfzw

-----
日本IGFでは、月例会において運営会議と勉強会を実施します。運営会議ではさまざまなIGF関連活動のアップデートと運営問題に関する検討を行い、勉強会では毎回特定のテーマに関して、お呼びする講師の方にご議論いただきます。今回は運営員による勉強会企画の先駆けとして、八田さんにお願いしました。

皆さんからも、勉強会の企画などあれば、是非ともお聞かせください。

運営会議と勉強会の開催要領は未だ試行錯誤中ですが、今回は講師の都合などを収容するために、今回は運営会議と別の日程で勉強会を開催します。