地域インターネットレジストリ機構の再検討:設立認定要件の改定議論

  • 開催日時:11月6日水曜日14:45-15:45
  • モデレーター:前村 昌紀[インターネットの技術コミュニティ](一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC))
  • パネリスト:
    • 谷脇 康彦[ビジネス](株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ))
    • 白畑 真[ビジネス](BBIX  Singapore Pte. Ltd.)

現在地域インターネットレジストリ(RIR)の一つであるAFRINICが訴訟攻撃によって機能不全に陥っており、理事会レベルの決定が出来ず日常業務を進めるだけの状態となっている。AFRINICの設立の際には、ICP-2(Internet Coordination Policy -2)で定められた「RIR認定要件」に照らして承認が降りたが、検証すると、今見ているような機能不全に陥ることが前提に含まれておらず、機能不全に陥った場合の手順を書き入れることを始め、RIR認定に関する基準の再検討が行われている。

2016年に成立したIANA監督権限の移管では、インターネット資源の管理に関して、インターネット基盤運営者の自治が認められた形だったが、今回の機能不全は、この自治認定に至らしめた他ステークホルダーの信託を損ねる結果である。

このセッションでは、ICP-2改定議論を紹介するとともに、技術コミュニティ以外のステークホルダーからの意見を伺って、インターネット基盤運営の今後を考えるセッションにしたい。